松本清張『薄化粧の男』
松本清張「薄化粧の男」。
このところ、BSイレブンで松本清張原作ドラマを再放送している。
ドラマ版は、風間杜夫、石橋蓮司、大谷直子、斉藤由貴。
あまり好きな作品ではないのだが、風間杜夫の怪演を愉しむというかw。
大谷直子と石橋蓮司は共演が多いので、デジャブ感。
なんだか、他のドラマを見てるような。
斉藤由貴の彼氏役、風間杜夫の同僚OLの2人が好演。
以下、原文より抜粋。
「三月三日の午前五時半ごろだった。
夜明けの光が雑木林の向うに蒼白く射している。
あたりはまだうす暗かった。
朝靄が林の裾や遠い家なみ屋根の上に立っている。
畠も、道も、白い霜が降りていた。
郊外なので、まだ住宅地よりも田圃が多い。
牛乳配達人が自転車に乗って、その道を走っていた。
ハンドルに掛けた袋の中で、詰った牛乳壜が微かに鳴っている。
配達人は一軒ずつ壜を置いていった。
その住宅地を離れると、次の町に移るまでは両側が広い田圃になっていた。
まだ藁屋根の百姓家が残っていて、霜はその上にも雪のように載っていた。
歩いている人はいなかった。
鳥が鳴いていた。
牛乳配達人は、十七歳の少年だった。
田圃道に降りた霜に自転車のタイヤを転がしていると、前方に小型自動車が一台止まっているのが眼についた。」
松本清張「薄化粧の男」
Dの複合
プルースト、保坂和志
天神おむすび店
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